ベトナム・ホーチミンの親日少女ガイド

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ベトナム人女子高生から友達申請

 親日ベトナムのfbフレンズが増えると、フレンド申請されることも増える。誰かわかんなくても、プロフの写真があればだいたいはokしてあげる。日本人や他の外国人と友達になりたいって気持ちはわかるし、それで英語で話してみたいってのもわかる。私が高校生のときそうだったから。それに英語があまりできなくても、ネットだと翻訳通してチャットができるし。

 

その中で頻繁にメールくれてた子が、どうしても連れて行きたいところがあるから会ってほしいと何度もせがまれたんで、会ってみることにした。ホーチミンに住む高校1年生。Aちゃん。
わたし、ずっとGoogle使ってチャットしてたの。だから会ったときもGoogle使うからね~。
GoogleとはGoogle翻訳のことだろう。いつも変な英語で来てるから翻訳使ってるのはわかってたけど、それで会おうってのがすごい。その勇気に敬意を表し、楽しい思い出をつくってあげようって思う。

 

ベンタン市場前で朝8時に待ち合わせする

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ベンタン市場前


Aちゃんの住んでいるところはホーチミン東部の郊外。とりあえず私のホテルがある中心地まで来てくれるって。いちばんわかりやすいベンタン市場の前で待ち合わせする。制服で行くからね~だって。さてどんな制服だろう?


待ち合わせは朝の8時。相変わらずベトナム人らしい早起きだけど、まぁここはAちゃんに合わせる。とはいっても8時に彼女の姿はない。メールしても返事が来ない。本当に来るのかよ~って思って、ちょっと近辺をふらふらして8時半に戻ったらAちゃんがいた。すご~く心配してそうな表情で。ゴメンゴメン~8時に来たんだけど、いなかったから。メールしたでしょ。でも彼女はデータプランに入っていなかったみたいで、fbは見てなかったらしい。SMS送っとけばよかった。というか、データプランなしでgoogle翻訳使う気?店のwifiってことか?とにかく、彼女の機嫌がいまいちだったから近くのマックに連れて行く。

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そこでようやくAちゃんの機嫌はよくなったから聞いてみた。制服は?あ、これ制服なの~、と彼女が着ている体操服を引っぱってニッコリする。無防備に引っ張り下げて見て見てって感じでくるから、胸の辺りをじっくり見てしまった。う~ん、貧乳である。胸のところには確かに学校のロゴみたいなのが入ってる。下はジャージって感じでぜんぜんかわいくないけど、まぁいいか。

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バッグからノートを取り出した。そこには英語、日本語、ベトナム語で使えそうなフレーズがいっぱい書いてあってそれが数ページにも渡っている。Aちゃんはこの日のためにかなり準備してきたらしい。相当な量があり、一晩とかでできる量じゃない。こういうのいいね~。健気な努力は大好きです!じゃ私もがんばってAちゃんを楽しませてあげなきゃと思う。


ノートとgoogle翻訳を使っていろいろ話していたら、Aちゃんはいきなり私の腕をつかんだ。え?いきなりですか?っと思ったら何かバッグから取り出した。ネコ飾りがついたリストバンドで、それを腕に付けてくれた。Aちゃんがつけてるのとお揃いだ。ちょっと感激!いや~かわいい~やっぱり女の子はこうじゃなくっちゃ。私は嬉しいって感情が十分に伝わるようにいろんな表現をしてみた。いや、でも困った。ここは私も何か用意してくるべきだったのでは。そう思ってバッグをあさると、いい感じのもの発見。うちわ。ヨドバシアキバでもらったものだ。暑い国に来るから持ってきたんだけど、まだヘタってない。はい、これおみやげ~!と言って彼女にあげた。単なるうちわだが、日本のきれいな印刷だけでもすごい高級品に見えたみたいですごく喜んでた。よかった~!

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現地JKガイドとホーチミン郊外ツアー

 じゃ行こうってことになって、マックから出る。彼女は自分の住んでる郊外に私を連れて行く気みたいで、一緒にバスに乗ることになった。彼女がここまで乗ってきたバスだ。
バスに乗るとAちゃんは私の分も払ってくれた。私が払おうとすると、いいからって感じで拒否。なかなかいい感じ。それでバスを2台乗り継いで行った場所はAちゃんの学校の近く。そこにスクーターを停めてあったみたいで、2人乗りしてパゴダに向かう。バイクで5分ほどだ。

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パゴダは地元ではそれなりに有名らしいが、市の中心からかなり外れてるため外国人が来るようなところではない。ベトナム人の観光客がそれなりにいる。Aちゃんは受付のところでなにやらやってから靴を脱いで一緒にパゴダに登る。
上に登るにつれて外の景色が広がる。パゴダの内部にはいろいろお祈りするようなところがあるが、あまり興味がわかない。まぁでも連れてきてもらった手前、それなりに興味あるようなフリをするのは当然だが。

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周りの景色はほとんど平坦な大地が広がってるといった感じ。見えるのはほとんど雑木林か荒れ地で、ときどき家というか小屋みたいなのがある。遠くにちょっと高い建物が見えるといった程度。Aちゃんの家もこのどこかにあるはず。こんなところで育ったら、そりゃまあ、日本人と会うのはすごいことなんだろうね。

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パゴダの後、バイクを元の場所にまた停めて、来た時と同じバスに乗る。とは言っても5分くらいのところにあるカフェへ。Aちゃんの高校の近くで、なじみのところらしい。そこで飲み物と、軽食というかローカルな食べ物を注文してくれる。ミルクティーにしたけど激アマで、あま~って言ってたらAちゃんのソーダと交換してくれた。それまであまり会話がはずまなかったけど、そこのwifiと彼女のノートを使っていろいろ話ができた。

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まぁいくら国が違ってもこれくらいの年の子のノリは同じようなもので、それほど翻訳に頼ることなく会話が進む。褒め言葉、冗談、軽いイジメ、というレベルまで行けばもうほとんど問題ない。Aちゃんも十分楽しんでるみたいで、よかったよかった!
帰りはまた市内の中心まで一緒にバスで送ってくれるつもりだったらしいが、バス乗るところまででいいよ~と言って彼女と別れる。「無事についたらちゃんとメールしてよ!」と最後に言ったAちゃんは本当にいい子だった
この日の経験は高校1年生のAちゃんにとってどんな思い出になるだろうか?私自身、16歳のとき、旅行者の英国人を案内したことがある。片言の英語で。その日のことは今でもはっきり憶えてるし、当時のとてもよい思い出だ。彼女にとってそんな思い出になってくれたらいいなと思う。