ベトナムの絶叫マシンは本物だった〜テーマパーク編①

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ベトナムの富裕層家族と知り合う

バンコクホーチミン行きの飛行機が12時間も遅れた。ちょっと多めに払ってトルコ航空にしたのが間違いだった。アジアのローカル航空だったら、さすがにこの遅れはない。
早めにチェックインしてターミナルのチェアで仕事を進める。ネットがTrue moveというタイではいちばん安定したプロバイダの空港wifiは快適につながる。1時間ほど集中して仕事をする。
ガラガラだったゲートには人が集まりだした。それで一気にうるさくなる。そうか、ベトナム行きだった。ベトナム人のうるささはタイ人の比ではない。日本人から比べればタイは十分うるさいが、その数段上をいくことをすっかり忘れてた。
ベンチに寝そべってスマホでガンガン音出ししてる。まったく耳障りでしかないアジア音楽。なんで東南アジアの音楽ってこんなにひどいんだろう?同じ途上国といっても南米やアフリカの音楽なら楽しめる要素は多いが、東南アジアの音楽は私にとって騒音以外のなにものでもない。それに周りに気遣うことなく平気で音出しするから、ウザさ全開である。いきなりテンションが下がる。私はなぜベトナムなんかに行くんだろう?


私の2つ隣に座ったおばさんのところに女の子が歩いてきて話している。親子か?私とおばさんの間には私の荷物が置いてある。私は気を利かせて、そこに座りたいか聞いてみた。もちろん英語で。
予想に反してその子はきれいな英語で返した。「あっち座るから大丈夫よ」
恥ずかしがることもなく、かわいく笑ってそう言うと、ちょっと離れた席に座った。そこにはもうひとり同年齢の女の子もいた。中高生って感じだ。
さてと。これはちょっと話してみるかな。さっきの子が英語話せたってことは、他の子も行けそうだろう。12時間の延滞でうんざりしてたし、ちょっと気晴らしに話してこよう。あっちだって退屈してるに違いない。


私はまっすぐ彼女たちの席に歩いて行って、正面から話しかけた。ハロー。ベトナム人?予想どおりもう1人も自然な英語で答える。
「そうよ。あなたはどこから来たの?」
私のことタイ人とは思ってないようだ。まぁよかった。話は早い。日本人だというと例外なくノリがよくなった。そこで搭乗までの30分ほどその子たちと話す。

 

ベトナム人女子中高生のパタヤの感想

最初に話した子は中3でもう1人は高3。従姉妹みたいで、親戚15人ほどでタイに旅行に来た帰りということだった。どうやらベトナムの富裕層らしい。どこ行ったかと聞いたら、バンコクパタヤパタヤ?女子中高生が?
で、どうだったって聞いたら、予想どおりの反応…。まぁ、男にはいいんじゃないかって。それにビーチでインド人に痴漢されたって。さすがにこれではよかったなんて言えないか。

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確かにあの場所は男でもちょっと…って人も多いと思うけど、女子中高生のそれもあのお固いベトナム人にとっては刺激強すぎでしょ。ベトナムって風俗とかも表立ってないし、ドラえもんやシンちゃんのちょっとHシーンも厳しくカットする国なのに、それであの性風俗の世界ナンバーワンみたいな街に行ったらそりゃ驚くだろうね~。


それにしても英語がすらすら出てくる。私は以前にベトナム行ったことあったが、タイに比べてぜんぜん英語が通じなかった。なんでだろうって思ってたが、いろいろ話しているうちに理由がわかった。どうやら、彼女たちはホーチミンでトップの学校に行ってるらしい。英語名だと、何とかスクール・オブ・gifted children. え?マジで?この表記ってアメリカだったらIQ150クラスの天才児の学校だけど…。


まぁいいや。とりあえず優秀ってことで。英語が通じるからこっちとしても都合がいい。それに私のアメリカの大学名を言ったら知ってるみたいで、親にまで紹介されて大変だった。幸い、ちょうど搭乗時間になって助かる。
ホーチミンに着いたのは早朝で、さすがに向こうも疲れてたみたいで、そこで別れる。とりあえずfacebookの交換はした。
そして後日、その2人の女の子とテーマパークに行くことになる。

 

現地女子とダムセンパーク(Dam Seng Park)へ ~親公認です~

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じゃ朝7時に。っていうことろが早起きのベトナム人らしい。何とかゴネて8時にしてもらった。こういうときベトナム人の女の子はだいたい同じこと言う。日に焼けたくないからって。
それで8時に約束の場所に行ったら、高校生の方の子(連絡を取ってた方でランちゃん)がお母さんのバイクの後ろに乗って登場。お母さんは送ってきただけで私ににっこり微笑んで1人で帰る。もう1人の中学生の子(タラちゃん)は遅れてくるみたいでカフェで待つことに。じゃもうちょっと遅くの待ち合わせでよかったのに~って思ったけど、もちろんそんなことは言いません。
40分ほど遅れてタラちゃんが来る。来てからもそこでちゃんと朝食を食べてからの出発だったから結局出たのは9時頃。女の子2人共4ドルくらい食べて、それぞれ自分たちで払っていた。


バスに乗り30分程でパークに着く。平日というのもあり、学校の遠足みたいなのもいる。こういうところは日本と同じだ。フリーパスは180kドンで1000円近い。予想してたより高い。彼女たちは以前来た時より高いって文句言ってる。
そういえば、ここに来る前に彼女に約束させられたことがある。絶対に私達の分は自分で払うから、あなたは自分の分だけ払ってね。はい。それでいいよ~。そういう約束だったので、彼女たちは自分の分をちゃんと払ってた。その日1日ずっとそうだった。最後の夕食はおごってくれたけど。


パークは思ったより広かった。ジェットコースターが2つほど。子供の頃乗ったようなしょぼいレベル。バイキングやフライイングカーペットとか、昔の後楽園遊園地から持ってきたみたいなものもあった。同じようなものが2つ並んでたりと、無計画というか、中古で譲られるのを適当に並べましたって感じがする。

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いわゆる最新の絶叫マシーンってのはない。ならば女の子に余裕なところを見せてあげようと思っていたが、いざ乗ってみると、席によっては安全バーが降りて来ないとか、車両自体がなぜかありえないほど横揺れするとか。これは別の意味で本物の絶叫マシーンすぎた!ベトナムをなめちゃいけません。でも女の子たちは二人ともキャーキャー言ってもぜんぜん怖がる様子なく、顔がひきつってる私の写真撮って喜んでた。こういう展開になるとは思わなかったけど、まぁ結果的に彼女たちが喜んでいるからよしとしよう。


乗り物系以外にプールもあった。巨大な滑り台や波のプールもあるウォーターパークで、次来るときはこっちね~って言われた。もちろん!女子高生にプールに誘われて断る理由なんてない!でもよくよく聞いたら、水着というよりもほとんど服を着て入るらしい。ベトナムではそういうものなんだって。
そういえば以前タイで女子高生とプール行った時のことを思い出した。彼女たちは水着の上にTシャツを着て、下はスパッツみたいなの履いていて、超がっ・・びっくりしたんだった。


東南アジアはインフラがしょぼくて学校にプールがあるのはまれで、水泳の授業なんてない。だから水着になるっていう習慣がないから、プール行っても服のまま入っちゃうんだろうね。海育ちでもないかぎりほとんど泳げない。でも暑いから水遊びはする。遊びだからまぁ水着はいらないかも。スクール水着なんてのももちろんない。ちょっと残念なはなしなんだけどね。


いちばんおもしろかったのは氷のアトラクション。建物の1つが冷凍庫になっていて、モコモコのジャケットを入り口でもらって中に入ると、氷の彫刻がならんでる。激暑な外から中に入ると本当に快適で、しばらくジャケットなんか着ないでいたのに、彼女たちは寒い寒いの連発。やっぱり南国育ちはかなり感覚違うんだな~って思った。まぁそれでも中高生だけあって、キャーキャー言いながら楽しそうにしてたけど。本当に元気いいよね。これはどこの国も同じである。

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寒い~寒いを連発する女の子たち

 

お化け屋敷を異常に怖がるベトナム女子

最後に入ったのはお化け屋敷。これに入ろうってときに初めて女の子たちがおとなしくなった。高校生のランちゃんは拒否り始めた。まぁいいやってことで私と中学生のタラちゃんと2人で入る。タラちゃんも急におとなしくなって私の手を握りしめて後ろからついてくるだけ。え~そんなにすごいの?私は彼女たちの反応を見てちょっとびびったが、実際にはただ暗いところに幽霊のコスプレした人がいるってだけ。それも暗いからよく見えない。ただそれだけ。音響効果もほとんどなし。こんなの1人で入ったら何の面白みもないが、女の子と行くにはいいかも。私はタラちゃんの手を引っぱってようやく出口までたどりついた。外で待ってたランちゃんを2人で説得する。そしてついてにランちゃんの手を取ってお化け屋敷に再入場する。

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それまでぜんぜん手をつなぐ機会がなかったけど、ここでは彼女の方からぎゅっと握りしめてくる。置いていかないで~絶対私を置いていかないで!って何度も叫んでる。冗談かと思ったら本気だった。というか半分泣いてる。


心理学でよく言われてる告白絶好タイミングになってることに気づいた。第三者的要因による恐怖感で心拍数が上がってる。彼女のドキドキ感の原因を恋愛起因にすり替える技。いわゆる吊り橋の上で告白しろってやつです。
いや~でもこれは反則技でしょ。こんなところで無防備な女子高生にこの技を使うのはよくない。どうせ男性経験もなさそうだし。ダメダメ・・・そこまでは。と思いながらも、必死にしがみついてる彼女を見ていると、こう言ってしまった。~ランちゃんかわいい…。一瞬彼女の足が止まり、視線は私の目をとらえた。でもすぐに何もなかったように、私の手をギュッと握ったまま、下を向いて私についてきた。


外に出たランちゃんは元のランちゃんに戻っていた。お化け屋敷を恨めしそうに見て、もう二度と入らないから!と怒ってる。いったい何に怒ってるんだろう。私に対してか?そうではないらしい。でももう彼女の方から手を握ってくることはなかった。私たち3人はパークから出てランチに行くことになった。まだ昼か・・・。

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疲れた~って

後半につづく