ジョージア旅行〜ロシア人女子大生と行く
親日のロシア人の女子大生に会う
ジョージアの東部にある首都トビリシから西に百キロちょっとの距離にあるクタイシ。３番目に大きい都市らしいけど、日本では知名度はかなり低い。でも都市だからそれほど不便することないだろうと思い、レビュースコアの高いホステルに行ってみたらロシア人、ウクライナ人の女性がたくさんいて予想外に楽しい場所だった。ウクライナ人が超親日なのはわかっていたが、ロシア人もそれに負けていない。共用スペースで会ったロシア人の女子大生２人組。私が日本人だというと嬉しそうにしてお茶をつくってくれた。そしてクタイシ滞在中、この２人とずっと一緒に過ごすことになった。
２人はモスクワから東に数百キロのところにあるカザン出身。そこそこ有名な大都市らしいけど、ロシア自体に行ったことのない私には特に印象はなかったが、以前旅先で会ったロシア人がカザン出身で、日本人の私にやたらと親しくしてきたのを思い出した。ここであった２人の女子大生も最初からかなりフレンドリーで、別の部屋だった私を、自分たちの部屋のベッドが空いてるから来れば、と誘ってくれた。いきなりこれってのはなかなかレアでしょ。４ベッドのドミではあるが、３人一部屋状態で数日間滞在することになった。
部屋で２人でロシア語で話すときは静かにぼそぼそしゃべり、キッチンでお茶をつくるときはちゃんと私の分もつくってくれるし、部屋着はショートパンツできれいに伸びた脚を遠慮なく見せつけてくるし、なかなかいい子たちだった。ホテルは街の中心から結構離れていて、一応バスがあるけど乗り方がよくわかないね、と話していたら、じゃ歩けばいいのよ、私たち歩くの平気だから、ということで１時間近く歩いて中心街まで行った。３分歩くのにも文句たらたらの東南アジア女とずいぶんと違う。なんかいいね～ロシア人ますます好きになりそう。
ロシア人全般に言えることだが、英語があまり得意ではない。大学生でもそう。彼女たちも日本の中２レベルくらい。普通、言葉があまり通じないと距離を感じてしまうが、彼女たちはぜんぜんそんなことなく、言葉なんてなんの問題もないように話を進める。物理的距離も近い。私がわからなかったりすると、私の手を取り、こっち、って感じでひっぱっていく。緊張感みたいなものもない。平和な町出身なんだろうって思う。あるいは日本人を特別に信用しているのかもしれない。
一緒にいるあいだ何度も言われたのが、私のアシスタントになりたいって。君たちまだ大学行ってるんでしょ。最初、冗談で言ってるかと思ったら結構本気だった。マイナス30度になるロシアの冬が嫌だとも言っていたけど、じゃ相手は中国人でもいいのって聞いたら、日本人がいいんだって。まぁ日本人限定というわけではないみたいだけど、日本人に対してかなりあこがれてるところがあるみたい。
ロシア人の民度は高い？
この子たちがいい例なんだが、ロシア人は意外に（私があまり知らなかっただけだけど）民度が高い。モスクワは違うと思うけど、地方都市であれば少なくとも東南アジアよりずっと上だと思う。キッチンの後片付けとか、ベッドメイクとか驚くほどきちんとしている。ホテルのスタッフとのあいさつもちゃんとする。そして常に相手の気持ちを考えて行動する。日本人的にはそんなの当たり前だと思うけど、世界の多くの人はこれできないんだよね。それにしつけの点ではヨーロッパより格上だと思う。繰り返すけど、モスクワは除外ね。これはあくまでも私の十数人のサンプルからの推定だけど、そんなに的外れではないと思う。ロシア人いいな～と思ったりするわけです。
とにかく日本人にとってはロシア人が親日であるということが大きい。先日ウクライナで電車に乗ってるとき、向かいの席にきれいな女性がいたが最初は目も合わせてこなかった。しかし私が隣の男と話し始め、日本人から来たって話をしていると、それを聞いた向かいの女性が急にニコニコしながら入ってきて、私ロシアのシベリア出身なの。日本のことよく知ってるわよ～って…。こんな感じ。最初は私のこと中国人とでも思ったのかな？この態度の変わりようには笑ってしまいました。
以前から私が推奨しているんだけど、日本人は海外旅行の際には日本人だとわかる印みたいなものを付けた方がいいと思う。よくカナダ人やフランス人が自国の旗をバックパックにつけたりしてるけど、日本人だったら旗でもいいし、ユニクロとかで売ってるアニメキャラの服なんかでもいいと思う。これは親日な現地の人たちと仲よくなるためでもあるが、もう１つ重要なこととして、中国人と間違えて暴行を受けないためでもある。日本ではほとんど報道されていないが、東欧では中国人に対するヘイトクライムが増えてる。基本は集団暴行。私の知り合いの中国人もやられました。これについては別の機会に書きたいと思います。
